ウォーキング・デッド Wiki
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Prison

ウェストジョージア刑務所 (West Georgia Correctional Facility)はシーズン 3シーズン 4前半においてメインとなる場所。 ジョージア州ニューナン近辺にあり、ハイウェイ34号線の北にある[1]。 外周にはフェンスに囲まれた通路が配され、通路からゲートを抜けるとグラウンドがあり、その先のゲートから中庭に入れる配置になっていた。リック達は独房棟であるC棟で生活を始めた。


囚人によれば感染が拡大し始めた頃に大きな暴動が起き、その際囚人と看守が数名死亡しウォーカーとなって蘇った。看守の一人が5人の囚人をカフェテリアに閉じ込めて出て行ったが、その後看守が戻ることはなかった。5人の囚人はカフェテリアに備蓄されていた食料で10ヶ月近く生き延びた。

シーズン 2

グリーン農場から脱出したリック達は一度は刑務所のすぐ近くにキャンプを構えていたが、刑務所の存在には気づいておらず、8ヵ月後に同じエリアに戻って来た際にようやく刑務所を発見した。


シーズン 3

移住

冬の間さまよっていたリック達はこのエリアから離れてシェルターとなる場所を探す決断をし、リックとダリルは最後に狩りをしに出かけ、その時偶然刑務所を発見した。 刑務所のグラウンドには多数のウォーカーがいたが、ウォーカーさえ倒せば安全な場所になると確信したリックは違う地域へ出発する計画を変更し、刑務所のウォーカーを一掃して定住することを決めた。

一行はフェンスを破って中に入ると全員でグラウンドのウォーカーを倒しつつ、刑務所とグラウンドを隔てるゲートを閉めることに成功した。 その後グラウンドに残っていたウォーカーを一掃すると、一行はグラウンドで夜を過ごし成功を祝った。

リックはこの刑務所では早い時期に看守や囚人がウォーカーになったと推測できることから、食料や薬や武器などの物資が多く残っているだろうと考え、刑務所内のウォーカーも排除することで安全な生活を確保できると皆に伝えた。

翌朝、リック・ダリル・T-ドッググレンマギーが刑務所の中庭に入りウォーカーを次々と倒していったが、あらゆる通路にウォーカーがいることがわかり、なんとか中庭を仕切るフェンスのゲートを閉めてウォーカーを閉じ込めた。 C棟に入ったリック達は安全を確認すると外で待っていたメンバーを招き入れ、農場を離れてからわずか数度目となる安全な夜を過ごした。

朝になるとリックは数人と共にカフェテリアや医務室、武器庫を探しに出かけたが、ウォーカーの襲撃に遭いグレン・マギーとはぐれてしまう。ハーシェルはマギーの声のする方に向かって行き、潜んでいたウォーカーに足を咬まれてしまう。

グレン・マギーと合流し、ハーシェルを抱えてウォーカーから逃げつつ安全な場所を探していたリック達は偶然カフェテリアにたどり着いた。カフェテリアのドアは不思議なことに手錠を使って外から開かないようにされており、リック達はそれを壊して中へ入った。 ハーシェルの出血がひどく、足を切断するという苦渋の決断をしたリックだったが、切断が終わった時ダリルがキッチンにいる5人の囚人に気づいた。

リック達はハーシェルの治療のためにすぐC棟に戻ったが、そこに囚人達が現れ、刑務所は自分達のものだと主張した為、リック達はC棟から充分な距離のあるB棟とD棟のウォーカーを一掃して囚人達に明け渡すことにした。 B棟とC棟の一掃の際にはビッグ・タイニーが咬まれてトーマスに殺され、トーマスはリックを殺そうとして返り討ちに遭って死に、アンドリューはウォーカーのいる中庭に閉め出されて死亡したものと思われた。

残ったアクセルオスカーは「C棟にさえ近づかなければどう暮らそうと自由だ」とリックに言われ、他の建物から独立しているD棟を与えられた。


アンドリューによる謀略

数日後、刑務所での安全を確保したリック達が外で作業をしていると、アクセルとオスカーが現れ「グループに加えてくれ」と嘆願したが、グループは2人を仲間には加えないという判断を下した。

T-ドッグ・キャロル・マギーが車を移動させている時、松葉杖で歩けるほどに回復したハーシェルが散歩に出てきたが、その時カールが以前閉めたはずのゲートからウォーカーが出てきているのに気づき、メンバーは散り散りに逃げた。 ウォーカーを倒している間に刑務所中に警報が響き渡り、リックはスピーカーを撃ち始めたが音は止まず、オスカー達から発電機があることを聞き出すと発電機を探しに出発した。

一方、T-ドッグはゲートを閉めることには成功したがウォーカーに咬まれ、刑務所の廊下へ逃げ込んだ。しかしウォーカーは内部にも歩き回っており、すでに咬まれていたT-ドッグは自らを犠牲にしてキャロルの為に逃げ道を作った。

マギー・カール・ローリは別の廊下に逃げ込んでおり、機械室にたどり着いた。そこで子宮の収縮を感じたローリはマギーにここで出産すると告げる。 いきみ始めたローリが出血した為マギーはローリを止めたが、ローリは自分の腹を裂いて赤ん坊を取り出して欲しいとマギーに頼む。 おそらくそのせいで自分は死ぬだろうとローリは言い、カールに最後の言葉を伝え、リックと赤ん坊のことを頼んだ。 マギーがローリの腹にナイフを入れるとローリは痛みと大量出血で失神し、カールの助けを得てマギーは赤ん坊を無事取り上げた。 マギーは立ち去ろうとしたがカールはローリの転化を防ぐため、ローリにハグをした後頭を撃ち抜いた。

リックとダリルはアクセル・オスカーとともに発電機を見つけてスイッチを切ったが、生き残っていたアンドリューが現れて斧でリックに襲いかかった。オスカーはリックの落とした銃を拾い、一度はリックに狙いを定めたが、一瞬のためらいの後に照準を左にずらすとアンドリューの頭を撃ち、リックに銃を返した。

発電機を止めたリック達は廊下を通り抜けて外へ戻ろうとしていたが、途中でT-ドッグの遺体とキャロルのスカーフを見つける。 リックは他のメンバーと合流し、赤ん坊を抱いたマギーとカールにローリの居場所を聞くが、マギーは泣きながら首を横に振った。ローリが死んだという事実を受け入れられないリックは号泣した。


ウッドベリーの攻撃

グレンとマギーを攫われ、ウッドベリーを襲撃し2人を助け出したリック達だったが、ウッドベリーの総督はリック達への報復を決意した。 総督は部下を連れて刑務所に現れると攻撃を開始し、アクセルが頭を撃たれて死亡する。 総督は刑務所のゲートを壊してウォーカーを満載したトラックを中に入れ、ウォーカーを解き放つと刑務所から去って行った。 リックは刑務所の外でウォーカー達に追い詰められており危ない状況だったが、ダリルとメルルが現れてリックを助けた。

リック達はウッドベリーの再攻撃に備えて刑務所の防備を強化したが、グラウンドには総督達の放ったウォーカーがまだ徘徊していた。

リックは総督との話し合いの場に出かけ、ミショーンを渡せば刑務所に今後干渉しないという取引を持ちかけられる。 メルルは独断でミショーンを連れて取引場所に向かったが、ミショーンを解放して1人で物陰に潜みウッドベリーのメンバーを倒していった。しかし総督に見つかり最後には殺されてしまう。 取引は成立せず、総督は刑務所への再攻撃を決めた。


2度目のウッドベリーの攻撃

総督は戦闘員を集めて刑務所を訪れ、監視塔などを破壊しながらグラウンドを進んで行った。 リック達の気配がないことに気付いた総督は刑務所内の廊下の捜索を始めたが、煙幕弾が投げ入れられ警報が鳴り始め、ウォーカーに襲われた総督達は廊下から脱出し外へ出たが、待ち伏せしていたグレンとマギーが総督達を狙撃した。総督達は撤退を余儀なくされ、刑務所から逃げて行った。

逃げ出した味方達に激怒した総督は戦闘員達の乗った車を停め、皆が反論すると突如銃を乱射し戦闘員を皆殺しにしたが、カレンだけは死体の下に隠れて生き延びた。

この後ウッドベリーへ行ったリック達がウッドベリーの住人達を仲間として連れ帰った為、刑務所の住人は37人まで増えた。


シーズン 4

攻撃から数か月後

ウッドベリーの2度目の襲撃が失敗してから6~7か月後、刑務所は様々な改善をされた。 ウッドベリーの攻撃で壊されたゲートの代わりに新たなゲートが設置され、ゲートの周りには近づいてきたウォーカーを刺し貫いて動きを止めるためのスパイクが配置された。 また、菜園や屋外のキッチン、豚小屋や馬小屋、更に発電機を入れた小屋も作られた。 しかし外周のフェンスは刑務所に近づくウォーカーの数がますます増加したことにより、持ちこたえられなくなってきていた。

リックはすでに刑務所のグループのリーダーではなく、カールとジュディスを育てることを最優先として選択していたが、代わりにダリル・サシャ・キャロル・ハーシェル・グレンで構成される委員会が設置されており、新たに刑務所に加わる人間には「ウォーカーを今まで何体倒したか」「今までに人間を何人殺したか」「それはなぜか」という3つの質問に答えることが必須と決められた。

この頃には刑務所の住人は総勢50人程度まで増えており、ウッドベリーから移住した者の他に、その後刑務所の外で出会った者も新たに加わっている。


伝染病の発生

突然致死率の高い謎の伝染病が広がり、罹患して死亡した者が転化して刑務所内で住人達を食い殺すという事態が起きる。 キャロルは感染を食い止めるため、感染者のカレンとデイビッドを秘かに殺し、そのことで刑務所から追放された。 ダリル達が獣医科大学まで医療物資を取りに行き、伝染病の猛威は沈静化した。


刑務所からの脱出

ウッドベリーを離れブライアンと名を変えた総督が新たなメンバーを連れ、武装して刑務所に現れた。 ミショーンとハーシェルを人質に取ったブライアンは、リックとの交渉が自分の思い通りに行かないことに苛立ってハーシェルを殺し、攻撃を開始した。 ブライアンは戦車を使ってフェンスをなぎ倒し、建物を砲撃した。ブライアン達だけでなくウォーカーまでもがなだれ込んできた為、リック達は刑務所と物資を捨てて逃げざるを得なくなってしまった。 刑務所は無数のウォーカーに侵入された上、修復できないほど破壊された。

襲撃の後、ミショーンはウォーカーを2体ペットウォーカーにし、頭部だけのウォーカーと化したハーシェルの頭を刀で貫くと、刑務所を立ち去った。

グレンはマギーを探しにバスから降りた後刑務所で気を失っており、目覚めると残された武器と物資を集め、防護服を身に着けて刑務所から脱出しようとした。 ウォーカーから逃げる最中にタラを見つけたグレンはタラに協力を求め、共に脱出した。

その後、「終着駅 (A)」や「ふたり」、「弔いの帰郷」の回想シーンで刑務所が登場するものの、グレンとタラの脱出後は無人であると思われ、放棄された状態である。


トリビア

  • テレビシリーズでの刑務所はセットであり、実在する刑務所ではない。ジョージア州セノアのチェスルハースト・ロードにあるアトランタのラレー・スタジオのスタッフにより一から作られたセットであり、装飾や配管などに至るまで作り込まれており、年月を経たような加工や血しぶきなども施されている。グレッグ・ニコテロによれば、このセットの制作費は150万ドルにも及んだという。
  • 刑務所で育てられていた農作物は本物で、キャストやスタッフはよくつまみ食いしていたという。

注釈

  1. メルルが「隣り合わせの恐怖」で「ニューナンの近く」と発言しており、「悲しい再会」では総督が「ハイウェイ34号線のすぐ北」と発言している。
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